先日、こんな記事を見かけました。
「公示地価上昇、全国に波及 地方圏26年ぶりプラス」(2018.3.27 日本経済新聞)
今日は、この「公示地価」に関して書いてみようと思います。
FujisawaSST周辺の公示地価の推移
(説明はのちほど)
公示地価は、地価公示法に基づいて国土交通省が毎年1月1日を基準時点として公表する土地の価格です。
毎年3月下旬ころに公表されて、上述のような記事になったわけですが、この記事によると、今年は全国的に公示地価が上昇しているとのこと。
ただ、全部が全部というわけではなく、商業地よりは住宅地の方が上昇幅は小さく、地方圏の住宅地はやや値下がり傾向だったようです。
さて、我らが藤沢市はどうかというと、「土地価格相場が分かる土地代データ」さんの集計によると・・・
神奈川県藤沢市(ふじさわし)の最新地価公示価格は平均21万9572円/㎡(2018年[平成30年])、坪単価では平均72万5859円/坪で、前年からの変動率は+0.19%です。
前年比微増といった感じでしょうか。
もっと細かく見ていくと、ちょっと面白いことが分かってきます。
同じく「土地価格相場が分かる土地代データ」さんが作成されている、藤沢市の地点ごとの変動状況がこちら。
藤沢市の地価マップ
(土地価格相場が分かる土地代データより)
東海道線を挟んだ北側はほぼ横ばい、南側(海岸に近い側)は下落傾向になっています。
ただ、この図を見ると、湘南T-SITEの周辺がよく健闘している様子が見て取れます。
FujisawaSST地区の中には公示地価の測定ポイントがないので、お隣の辻堂元町5丁目の測定ポイント(ただし商業地)と、辻堂元町2丁目の測定ポイント(住宅地)について、公示地価(平米単価)の推移をグラフにしてみました(冒頭のグラフです)。
FujisawaSST周辺の公示地価の推移
辻堂駅周辺の再開発の影響なんかもあると思いますが、FujisawaSSTの街開き(2014年)も間違いなく影響しているのだろうと思います。
ちなみに、FujisawaSST周辺は上昇傾向といっても、前年比1%程度の上昇に留まります。
これに対して、異次元の上昇率を示しているのがTsunashimaSST。
「<2018年公示地価>綱島SST周辺の宅地が県内トップの上昇率、日吉本町1も堅調」(2018.3.29、横浜日吉新聞)の記事によると、前年比7.4%で、神奈川県内トップの上昇率とのこと。
周辺の開発も並行して進んでいるということで、期待値がそれだけ高いのかなと思います。
FujisawaもTsunashimaも周辺の地価が上昇しているということで、xSSTは工場跡地の再開発としては悪くない結果が出ていると言えそうです。
それでは、また。