FujisawaSSTのパナホーム物件には、ご存知のとおり、Panasonic製のタンクレストイレ「アラウーノ」が標準装備されています。
パナホームスマートシティFujisawaSSTのページより
今日は、この「アラウーノ」に搭載されている「自動で~してくれる」といういくつかの便利機能についてレビューしてみようと思います。
というのも、「自動で~してくれる」といった機能は「そこまでは、いらないかなぁ」とお思いになる方も多いと思うのです。
私自身も、もともとはそういう印象でした。
が、建売分譲住宅ということで標準装備でついていた各種自動機能。
実際に使ってみると、結構、馬鹿にできないなというのが実感です。
というわけで、これから注文住宅を建てようとしていたり、リフォームしようとしていたりして、トイレを選定されようとしている方にとって少しでも参考になればということで、自動機能に絞ってレビューをしてみようと思います。
我が家に設置されているパナソニックさんの「CH1202WS」という製品には、次のような自動機能がついています。
- 自動で便ふたを開閉する機能
- 自動で水を流す機能
- 自動で便座を温めなおす機能
- その他の自動機能(自動脱臭機能、自動洗浄ノズル洗い)
なお、今回は各機能の細かなところというよりは、その機能があることでどんなメリット/デメリットがあるかを中心に書くつもりです。
なので、パナソニック製の異なる品番の製品や、TOTOさんやリクシルさんなどの他社製品でも多少は参考にしていただけるかも。
それでは、ひとつずつ、見ていきます。
1.自動で便ふたを開閉する機能
実は今回の記事は、この機能について書きたくて書いているようなものだったりします。
少し前に「便ふたの開閉くらい、自分でしよう」ということで、グレードを落としたという方のブログ記事を読みました。
予算の都合などからトイレの機能を削るときに、恐らく一番最初に検討するのが、この「自動便ふた開閉機能」ではないでしょうか。
私も、自分でトイレを選んでいたとしたら、恐らく、「いや、それくらい自分でしようよ」と削っていたと思います。
が、実際に使ってみた感想として、こちらの機能、つける価値が十分にあると思います。
最大のメリットは、「便ふたを開ける手間が省ける」ではありません。
開けたり閉めたりする手間は、それほど苦になるものではないと思います。
それではなぜつける価値があるのか。
最大の理由は、トイレを清潔に保ちやすいことです。
便ふたを開ける際に触らなくてよいことはもちろんですが、用を足した後に便ふたをしめるために触らずに済む、つまり汚れた(汚れているかも知れない)手でトイレの室内を触る機会が確実に減るのがこの機能と言えます。
「お前の手はそんなに汚いのか?」と言われてしまいそうですね。
でも、そもそも手には様々な雑菌がついていると言われていて、その手で触れたものが比較的長時間放置されている、というのがトイレです。
それを再び手で開けて、再び閉じて、としていれば、やはり清潔とは言えない状況になるように思います。
「それなら、開けたままにしておいたらいい」と仰る方もいらっしゃるかも知れません。
和式のトイレなんかはフタすらないのですから、洋式だって開けておけばいい。
確かにそれも一理ありそうです。
ただ、便座を温める機能がある場合、便ふたを開けっ放しにすると便座の温度が逃げやすく、温度を保つための電気代が高くなってしまうという欠点があります。
夏場、便座を温める機能を停止している間はよいですが、冬季にはかなり大きな問題と言えそうです。
そして、自動便ふた開閉機能はデメリットらしいデメリットがない機能でもあります。
あえて言えば、便ふたの拭き掃除をしているときに勝手に開いてしまうことがあったりすることくらいですが、それも一時的に機能をOFFにしておけば解決です。
アラウーノは洗剤の泡で便器の内側が汚れにくいのが特徴ですが、トイレ掃除は便器の内側だけではありませんし、この自動便ふた開閉機能で便器の外側に触る機会が少なくなる点もトイレ掃除の頻度を減らすのに一役買っているのではないかと思います。
2.自動で水を流す機能
続いて、自動で水を流す機能、です。こちらの製品「CH1202WS」では、便座から立ち上がって10秒後に、座っていた時間に応じて小洗浄(50秒以下)・大洗浄(50秒を超過)が自動で行われます。
また、6時間おき、または24時間おきに、自動おそうじ機能として洗浄が行われます。
こちらもメリットは、リモコンの洗浄ボタンに触れなくてよいことでしょう。
それから、「流し忘れ」という、次にトイレを使う人の最大にして最悪の(←大袈裟?(笑))悪夢を避けることができます。
いや、そもそも流し忘れるというシチュエーションがあまりよく理解できないのですけどね。
それでも、人間ですから、何か考え事とかをしていたりなんかすると忘れてしまうこともないとも限りません。
というわけで、そんな事故を回避しつつ、数時間おきの自動洗浄とあわせてトイレを自動でおそうじしてくれるこの「自動で水を流す機能」、尊厳を守るためにも大切と言えそうです。
ただ、大人はそれでよいのですが、小さな子供の教育上は「終わったら流す」という基本動作を身につけてもらうためにも、この機能はOFFにしておいた方がよいかも。
学校で流し忘れた、というような事故があると、大変ですしね。^^;
3.自動で便座を温めなおす機能
次は、「自動で便座を温めなおす機能」です。「CH1202」では、人がいない間も便座が20℃以下に冷め過ぎないようにしつつ、人体検知センサーで人がトイレに入室すると、自動で設定温度(低め32℃、普通36℃、高め40℃)に温めなおしてくれます。
常に便座を設定温度に維持するのではなく、近づいたことを検知して温めなおしてくれるこの機能は、節電という意味で本当に便利だと思います。
冬場は冷たい便座に座ることを想像するだけでトイレに行きたくなくなってしまうものです。
便座が暖かいとリラックスできるので、冬季には必須の機能でしょう。
デメリットは、便座の温度を維持するために多少なりとも電気代がかかることですが、年間を通じてもトイレ全体で600円程度なので、それほど目くじらをたてるほどのことではないように思います。
4.その他の自動機能(自動脱臭機能、自動洗浄ノズル洗い)
最後は、その他の自動機能です。正直なところ、自動脱臭機能があっても臭わないということはありませんし、洗浄ノズルを自動で洗ってくれる機能があってもノズルが全く汚れないわけではありません。
機能を停止したら、もっと臭かったりもっと汚れたりするのかも知れませんが、そうだったとしてもそれも相対的なものなので、なかなかレビューが難しいところです。
それでも、それぞれの機能が実現しようとしてくれている目的は切実さの高いものです。
においやノズルの汚れが少しでも軽減されているならとても歓迎できることなので、効果の定量評価は難しくても、つけてはおきたい機能かなと思います。
5.結論
以上、トイレの各自動機能について見てきました。
私自身、使ってみるまで必要性を理解できていなかったものもあり、改めて家電や住宅設備の選択の難しさを感じます。
トイレだけでこれですから、他の設備も含めて数ヶ月で一気に決めようとするのがマイホーム作りだとすると、かなり無理ゲーなのではないかと。
そんな私は建売分譲住宅を選択するのが正解だったのでしょうね。
まぁ一度選んでしまったあとは「そんなもの」と思って使ったらいいと思いますが、これから選ぶ方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた。
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