みなさん、こんにちは。
少し前に、「最近、日照時間、短くないですか?(2015/8/28)」というタイトルで、最近雨ばっかりと書かせていただき、しばらくは続くみたいと書いたところ、本当に続いた上、こんな大災害にまで・・・。今もまだ大変な状況は続いているわけですが、せめて二次災害などのこれ以上の被害が出ないようにお祈り申し上げるとともに、被害に遭われた方には心からお悔み申し上げます。
こちらの「鬼怒川の氾濫、ソーラーパネル設置で丘が削り取られていた場所からも」の記事によると、鬼怒川の氾濫した箇所の一つは、民間事業者による太陽光発電設備の設置のために、堤防としての機能を果たしていた丘陵の一部を掘削・整地してしまい、無堤防になっている地点だったようです。
私有地のようで、その土地の利用について何も制限が掛かっていなかったのかどうかは不明ですが、仮に制限がなかったとしても、結果を考えると複雑な心境になります。
国や自治体のせいにせずに、「自分は何をすべきか」を自ら考える必要があるのだなと改めて思いました。
というわけで(?)、藤沢SSTの防災の備えについて、書いてみようと思います。
1.藤沢SSTのCCP(Community Continuity Plan)
こちら藤沢SSTでは、街のガイドラインのひとつであるコミュニティデザイン・ガイドラインにて、CCP(Community Continuity Plan)を定めています。
CCPとは、「非常時に、通常の状態に復旧するための計画」を意味するとのこと。
そして、藤沢SSTでは、そのCCPにて、一般にライフラインが復旧するまでに必要と言われている3日間分の備えをすることを目標としているようです。
また、街だけでそれを実現するのではなく、各家庭と街とで分担してその目標を実現しようとしているところが特徴的なのかなと思います。
CCPとは、「非常時に、通常の状態に復旧するための計画」を意味するとのこと。
そして、藤沢SSTでは、そのCCPにて、一般にライフラインが復旧するまでに必要と言われている3日間分の備えをすることを目標としているようです。
また、街だけでそれを実現するのではなく、各家庭と街とで分担してその目標を実現しようとしているところが特徴的なのかなと思います。
2.家庭レベルの備え
まず家庭レベルでの備えです。
藤沢SSTでは、各家庭に太陽光発電と蓄電池が備え付けられています。
これによって、電気が止まっても何とか必要な電力を確保しようという設計です。
さらに、物件によってはエネファームを導入しており、電気が止まってもガスが供給されていれば、お湯を沸かしながら発電ができるようになっています。
ちなみに、蓄電池はこちらです。容量は4.65kWです。
「蓄電優先」の設定で利用することになっています。
いざという時に充電されていないと、CCPの目標を達成できないためです。
平常時の電気代のことだけを考えたら「経済優先」モードに設定した方がお得なわけですけれど、物件購入時に街のルールとして「蓄電優先」設定としていることの説明を受けます。
なお、電気が止まって自立運転(蓄電池と太陽光発電だけで動作する状態)になった時に、家の中のすべてのコンセントに給電されるわけではなく、下の写真のようにコンセントを差し込む部分が緑色になっているところだけに給電されます。
上の写真はHEMSがつながっているコンセントです。
下の写真は冷蔵庫用のコンセント。少し見づらいですが、ここも緑色です。
他にも、LDKのTVを接続するコンセントも緑色になっています。非常時に情報を得るための貴重な手段という位置づけです。
設備的なもの以外にも、災害への備えがあります。
実は藤沢SSTの物件を購入すると、備蓄用の食料や水、災害時用の簡易トイレ(サニタクリーン)がついてきます。
これらの非常食や水は、ローリングストック法を用いて、各家庭で賞味期限前に消費しつつ、備蓄していくことになっています。
3.街レベルの備え
街レベルでも災害への備えがあります。
何といっても目立つのは、湘南新道沿いのコミュニティ・ソーラーだと思います。
こちらは、平常時は設備維持のために全量売電をしつつ、非常時には藤沢SST内のみならず、近隣に対して電源を開放することになっています(コミュニティ・ソーラーのプレスリリース)。
停電してしまえば、スマホの充電すらできなくなってしまいますので、非常時にはこの地域の貴重な電源になりそうです。
それから、藤沢SST内に配置された公園にはいくつかの「かまどベンチ」が設置されています(写真は、家電ウォッチさんの記事「100年生き続ける街、パナソニックの「Fujisawa SST」とは」から借用させていただきました)。
平常時はただのベンチですが、非常時にはかまどになります。
それ以外にも、非常用のトイレを簡易に設置できる「マンホール・トイレ」、ソーラーパネルを備えた街路灯なんかもあります。
これ以外にも、コミッティ・センターと呼ばれる集会所には防災無線などの設備があり、太陽光発電と蓄電池だけでなく、いわゆるV2H(ヴィークル to ホーム)、電気自動車を蓄電池の代わりに使うシステムが導入されています。
このあたりの情報は、公式の「コミッティセンターの災害時対策」にて詳しく紹介されています。
これだけの備えがあっても、自然災害は時に想定を大きく上回るので、十分ではない可能性ももちろんあるわけですが、何もないよりは幾分かは安心感があるかなと思います。
以上、藤沢SSTの災害への備えの紹介でした。
それでは、また。^^
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