以前に、「パナホームって赤字なの?!(2015/8/15)」という記事を書かせていただきました。
そのきっかけは、「【決算速報】パナホーム、4-6月期(1Q)営業は赤字転落で着地」というニュースを見たからで、本当にそうなのかということで検証してみたわけです。
やはり赤字ということになれば、今後の保守などで不安がありますから。
そして、「パナホームって赤字なの?!(2015/8/15)」の記事でも「パナホームって赤字なの?!その後(2015/11/6)」の記事でも書いたように、毎年、第1四半期は赤字だけど、通年では利益を挙げているので、全く気にする必要なし、との結論でした。
というわけで、もう結論は出ているわけですが、2015年度の決算が公表されましたので、区切りということで、そちらも書かせていただこうと思います。
正確な内容は、4月27日に公表された「決算短信(PDF注意)」と「年間決算説明会資料(PDF注意)」とをご覧ください。
1.で、結局、赤字だったのか。
以前の記事と同様に、グラフにしてみました。
以前の記事で書かせていただいたとおり、通年ではきっちりと黒字を確保されていますね。
確保どころか、増益ですね。
少なくとも、ここ8年間で最大の営業利益をたたき出しているようです。
ちなみに、利益だけでなく、販売高の方も順調です。
きっちり、増収となっていますね。
以上を見る限り、会社の経営として不安定ということはないと言ってよさそうかなと思います。
以前の記事でも書いたように、上期・下期の各期末で営業利益の額が大幅に改善するので、各期末に追い込みでの契約が多いのかなと思います。
営業さんが本気を出すシーズンということですね。
購入する側も、そのことは意識してもよさそうです。
2.パナホームの事業計画!
「年間決算説明会資料(PDF注意)」をパラパラと見ていたところ、少し興味深い記述がありました。
2013-15の中期計画では、街づくり事業として、スマートシティについて「FujisawaSSTをフラッグシップに積極展開(潮芦屋、浦安など計11ヶ所」とされています。
FujisawaSSTの販売が始まったのが、2014年2月ということで、2013年度の第4四半期から始まったわけですね。
街づくり事業全体としては、2012年度の520億円から2015年度の594億円まで大きく販売を伸ばすことはできたものの、中期計画の650億円には届かせることができなかったようです。
分譲戸建と売建をどう言葉として使い分けているのか分かりませんが、売建の分野の減収が響いたという感じでしょうか(FujisawaSSTの場合、分譲戸建になるのかなと思いますが、分譲戸建の方は10%の増収となっているようです)。
そして、2016年度の計画では、「"エコ&スマート"な街づくりと木造でのエリア展開で需要拡大」とされています。
"エコ&スマート”な街づくりは、今までの延長線上にあるものなのでしょうけど、「木造でのエリア展開」というのは意外でした。
パナホームさんの戸建と言えば、軽量鉄骨と思い込んでいましたので。
ということで調べてみたところ、「パナホーム、高級木造住宅へ参入、18年度までに1千棟の受注目指す」という記事がありました。
この記事自体は、注文住宅の話のように思われますけど、戸建分譲でも取り扱うのでしょうか。
それにしても、坪100万円以上を想定しているというのは凄いですね。
以上、パナホームさんの経営概況に関するレポートでした。
何かの参考になればうれしいです。
それでは、また。
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