すごーく今更なのですが、今日はタイトルの通り、バス運賃の一番お得な支払い方法について書いてみようと思います。
FujisawaSSTの場合、ちょっと最寄駅の藤沢駅までは距離があるので、バス通勤という方は多いはず。
ただ、既にお住いの方でバス通勤をされている方や他地域でバス通勤をされていた方はご存知のことと思いますので、主にこれからお住まいになる方で今までバス通勤をされていなかった方に向けての記事となります。
それでは早速いってみます!
1.バス特というサービスがあるらしい!
通勤にかかる費用を安く抑える場合、普通に考えると「定期券が一番安いんだろ?」と思いがちです。
そして、「もしくは回数券か?でもそれって面倒だよね?」なんて思ったりします。
でも実はそのどちらでもなく、普通にSuicaやPASMOなどの交通系ICカードで乗り降りするだけで恩恵を受けられる「バス特」のサービスが一番お得かつ一番簡単という不思議な状態だったりします。
恥ずかしながら、私自身は実際にバス通勤を始めるまで、この「バス特」というサービスを全く知りませんでした。
簡単に言うと、1か月の間にバスに乗って支払った金額に応じてバス代のみに使えるチケットがICカードに付与される(付与後最初のバス利用時に自動で使用される)と言うものです。
具体的に付与される特典の金額は、次の表のとおりです。
神奈川中央交通「バス利用特典サービス(バス特)について」(PDF注意)より
ちょっと読みづらいのですが、要するに
- 1000円利用するごとに特典を付与される
- 1か月のバス利用累計金額が高くなればなるほど、特典金額が大きくなる
ということで、バスを使えば使うほどお得、というサービスです。
神奈川中央交通さんだけでなく、全国のかなりのバス会社さんがこの「バス特」のサービスに対応されているようです。
パスモの「バスでのご利用方法」のページに、対応事業者一覧が掲載されていましたので、ご参考まで。
2.実際に計算してみた!
実際にFujisawaSSTの場合で計算してみます。
街の南側を走る路線(藤沢SST前or長久保~藤沢駅北口)と街の北側を走る路線(ソニー前~藤沢駅北口)の両方を試算してみます。
(1)藤沢SST前〜藤沢駅北口(長久保〜藤沢駅北口も同額)
この区間の運賃は次のように設定されています(平成29年3月現在)。
- 現金運賃 210円
- IC運賃 206円
- 通勤定期 9,150円(1ヶ月)、26,080円(3ヶ月)
通勤定期は、3か月分を購入すると、1か月あたり8,693円となります。
それでは、バス特だとどうなるでしょうか。
ここで1か月の通勤日数ですが、完全週休二日制(土・日・祝日がお休み)で、それ以外は暦通りだとすると、稼働日は20日~22日くらいになりますので、21日と仮定します。
すると、IC運賃は片道206円で、その往復412円が1日あたりの金額となります。
つまり、412円×21日=8,652円が必要です。
ここで、バス特の登場です。
1000円ごとに特典が付与されますので、例えば1000円の支払で、実際には1100円分のバス利用ができます。
これを表にしたのが、こちらです。
つまり、8,652円のうち8,200円分は、実際には7,000円の支払で足りることになり、7,000円に残りの452円を足した7,452円が実際の1か月の支払金額ということになります。
ということで、通勤定期を購入する場合と比べて差し引きで1000円以上お得ということになりました。
ちなみに、神奈川中央交通の場合、1,000円で1,100円分、もしくは3,000円で3,360円分という回数券が販売されています(神奈中「各種割引乗車券について」)。
つまり、3,360円分の利用まではバス特と同じ計算となります。
ただ、それを超えて回数券を買っても割引額が大きくなりませんが、バス特の場合は上の表のとおり、割引額が大きくなっていくので、バス特の方がお得、ということになります。
しかも回数券を利用する場合は現金運賃が適用されるので、わずかではあるものの、割増料金を支払うことにもなってしまいます。
さらに回数券を買い足していくなどの手間もかかりますので、回数券という選択肢はなさそうです。
(2)ソニー前〜藤沢駅北口
北側ルートを使う場合、こちらの路線は次のような運賃設定になっています。
- 現金運賃 180円
- IC運賃 175円
- 通勤定期 7,770円(1ヶ月)、22,140円(3ヶ月)
よって、通勤定期は3か月分を購入すると、1か月あたり7,380円となります。
ICカードで乗車すると、1日あたり175円×2=350円で、稼働日21日だと7,350円が必要と言う計算になります。
ここで、バス特を考慮すると、7,350円のうち7,020円分までは実際には6,000円の支払で利用できますので、6,000円に残りの330円を足した6,330円が実際の1か月の支払金額となります。
ということで、こちらのルートも通勤定期を購入する場合と比べて差し引きで1000円以上お得ということになりました。
(3)稼働日の少ない月・多い月はどうなるの?
上記の試算はあくまでも稼働日を21日で計算しています。
でも実際には、夏休みがあったり、年末年始でまとまったお休みがあったりする場合も多いかと思います。
そうすると、バスに乗車する日数が減り、バス特の特典チケットの付与も低い水準にとどまることになります。
ただ、通勤定期の場合、稼働日がどんなに少なくても1か月固定で定期代がかかるので、やはり利用した分だけの課金となるICカード+バス特の方がお得です。
逆に、稼働日が多いと1か月の金額が固定された通勤定期の強みが出てきます。
実際、通勤が25日になると、ICカード+バス特で南側ルートは8,920円、北側ルートは7,550円になって、通勤定期の方が安くなる(逆転する)という計算になるようです。
3.まとめ!
というわけで、バス通勤をされている方には目新しくもなんともない情報ですが、バス特のサービスを紹介させていただきました。
ちなみに、私が勤めている会社はこういうところはしっかりしていまして、通勤手当の計算においてきっちりとバス特分を差し引いた金額での支給になっています。
それでは、また。
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