今日は、パナソニックさんのホームページの「Fujisawa SSTの挑戦」というページから、「EPISODE 02 セキュリティ ソリューション」の記事を検証してみようと思います。
まずは、該当の動画から。
1.バーチャル・ゲーテッド・タウン!
いわゆる「ゲーテッドタウン」は、ゲートや塀で住民以外の敷地内への出入りを制限した街ですが、Fujisawa SSTは、来訪者にも開放的でありながら、セキュリティ性の非常に高い街を目指した「バーチャル・ゲーテッド・タウン」を志向しているとのこと。
それを実現しているのは、次の4つの要素による4重のセキュリティによるものらしいです。
- 空間: 侵入口を制限
- 街: セキュリティカメラ(LED街路灯と連動)
- 家: ホームセキュリティを導入
- 人: セキュリティ・コンシェルジュ
まず、侵入口を制限とのことですが、確かに、街の内側への侵入口が少ないのですよね。
上の図で赤い丸の位置が主な侵入口ですが、すべての赤丸から車で入ってこられるわけでもなく、歩行者専用の入り口になっている個所もあります。
そして、上を見上げると、結構な数のセキュリティカメラが設置されていることが分かります。
動画の中では、約50台と説明されていますね。
そんな状況もあってか、住人以外の方が住宅のある街区に入ってくるということ自体が少ないように感じます。
とは言え、現時点ではご見学の方が結構いらっしゃるような感じはしますけど(笑)。
それでも、通り抜け目的の車がすごいスピードで家の前を駆け抜けていく、なんてことはまずないので安心です。
2.カメラと街路灯の連動!
街路灯とカメラ、連動していたのですね。
スミマセン、知りませんでした。
動画によると、エコの実現のためもあって、「車や人が通らない場合、減光」していて、「車や人が近づくとフル点灯」という制御をしているようです。
さらに、「カメラは車や人に画角を合わせる」ということをしながら、「進行方向を察知しあかりのリレーを実現」とのこと。
夜間、街路を歩くこともありますが、あまり減光しているという印象は受けません。
それでも上記のような制御が働いているとすれば、歩行者に全く感じさせないレベルで制御が行われているということになりそうです。
薄暗い中を歩かされるようでは、むしろ本末転倒なので、そんな制御が働いていると気づかないというのはいいことなのかなと思います。
動画では、技術的な課題に加えて、行政上の課題が紹介されていました。
具体的には、街路灯は藤沢市の所有物で、カメラは自治会の所有物、その所有者の異なる2つを連動させるのは、藤沢市の理解がなければ実現できなかったとか。
確かにそのとおりでしょうね。
こちらFujisawa SSTは実験の街という感じがあって、いろいろな試みがなされていますが、こうした取組みが実績となって広がっていくといいですね。
というわけで、バーチャル・ゲーテッド・タウン、しっかり実現できているように思います。
この点も、街全体で設計されている強みのひとつですね。
次回は、別の話題を1回はさませていただいて、その後、「EPISODE 03 非常時のためのハード&ソフトの備え」の実際を見てみようと思います。
それでは、また。
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