パナソニックさんのホームページに、「Fujisawa SSTの挑戦」というページがあるのですが、今回から数回に分けて、そちらのページの記事を検証してみようと思います。
初回の今回は、Fujisawa SSTの挑戦「EPISODE 01 エネルギーマネジメント」についてです。
まずは同ページに置かれている動画をご覧ください。
1.CO2削減目標 70%削減(1990年比)!
こちらの動画によりますと、Fujisawa SSTのCO2削減目標は70%削減(1990年比)とのこと。
「藤沢市が掲げる数値よりも高い目標」と説明されています。
藤沢市の「藤沢市環境基本計画改定」のページの「第4章 施策と役割の方向性(2)」のページに、現在の藤沢市の温室効果ガス削減目標が記されています。
それによると、計画最終年度の温室効果ガス削減目標として 「効果管理用算定による削減目標として1990年度を基準とし、2022年度までに40%削減する」、短期目標として「2014年度(平成26年度)からの3年間に効果管理用算定により、毎年、2%ずつ削減し、1990年度(平成2年度)を基準として、2016年度(平成28年度)までに28%削減する」ということになっています。
確かに、かなり高い目標を掲げているようですね。
現時点での「今年のCO2削減率」は、住民専用のポータルサイトで「エネルギー」のリンクを押して、「街のCO2」と辿っていただくと確認することができます。
私がそのページを確認した時点で60%超の削減率を実現していたので、目標に対してもう一息、といったところのようです。
施設ごとに個別に見ていくと、戸建住宅は目標の±0を大きく上回って、むしろマイナスの排出量になっているようですが、商業施設でもう少し頑張る必要ありそうな感じになっています。
とは言え、まだ戸建住宅も建設が進んでいる最中ですし、ウェルネススクエア(医療・福祉施設)や集合住宅もこれから、ということで、最終的な評価ができるのは、まだまだ先になりそうです。
動画の中では、戸建住宅について「設計段階から環境性能シミュレーションを行って必要な太陽光発電の量を設計している」と説明されていました。
ちなみに、我が家の場合で、CO2排出量は年間-0.26tとシミュレーションされていました。
全体でもマイナス、ということは、各世帯がほぼシミュレーションどおりの排出量を実現できている、ということなのかなと思います。
2.エコライフ・レコメンドレポート!
動画の中では、「その家にあったエコライフ・レコメンドレポートを、入居から2年間毎月提供」と説明されていました。
実際には、入居後、あえて数か月して落ち着いた頃からのスタートとなりますが、 エネルギーレポートとエコライフ・レコメンドレポートの2種類のレポートが毎月各家庭に届けられます。
エネルギーレポートは、どの回路(どの家電製品)で電気を多く使用したかを、HEMSのデータから自動生成したものです。
一方、エコライフ・レコメンドレポートは、自動生成部分もありますが、他の家庭との電気使用量の比較から、「ここが多いので、少し工夫されてみては」というようなアドバイスも書かれているのが特徴です。
まぁ、なかなかアドバイス通りには生活できないですけど・・・(笑)。
3.エコだけでなく、豊かなくらし!
動画では、豊かな暮らしということで、シンフォニーライティングが紹介されています。
具体的には、LDKの照明について、灯す場所と照度を4パターン、プログラムできるというものです。
ダイニングで食事をとる際の照明、リビングで映画を観る際の照明などなど、各家庭の利用シーンに合わせて、どんなふうに照明を点けるかを、自分の好みでセットできます。
我が家がセンスよく使いこなしているかと言われるとはなはだ心もとないですが、こうしてカスタマイズできるのは悪くないなと思います。
4.エネルギーの地産地消!
動画の最後では基本的な考え方として、「個別最適化、自立分散型のエネルギーマネジメント」を志向していることが説明されています。
「ひとつひとつの住宅で省エネ、創エネ、蓄エネ。言い換えればエネルギーの地産地消。」だそうです。
街の中の何軒かがこうした設備を備えている、というのではなく、すべての住戸でこうした基本的な設備が整っているというのは、災害時などでもとても心強いように思います。
例えば、大規模な停電があったとしても、基本的には自宅で何とかできるように設計されているわけですし(蓄電池や太陽光発電など)、自宅が甚大な被害を受けた方がいらっしゃっても大勢で支援することができるわけですから。
このあたり、街全体で設計されていることの強みなのかなと思います。
というわけで、「EPISODE 01 エネルギーマネジメント」の検証記事でした。
次回は、「EPISODDE 02 セキュリティ ソリューション」について書いてみようと思います。
それでは、また。
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