昨日10月25日、こんな報道発表がありました。
- Fujisawa サスティナブル・スマートタウンに「Next Delivery SQUARE」を開業
エコでスマートな物流サービスで、街での暮らしをさらに快適に
~全国初の戸建て住宅街一括配送が、改正物流総合効率化法の対象に初認定~
(平成28年10月25日、Fujisawa SST協議会・ヤマトグループ) - 改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の第1号認定について
~経済成長に貢献する物流生産性革命の実現に向けて~
(平成28年10月25日、国土交通省)
そうなのです。
いよいよ11月1日に、FujisawaSSTの区画の最東端に、ネクストデリバリースクエアと呼ばれる物流施設がオープンするとのこと。
今日は、このことについて、少し書いてみようと思います。
1.どんな取組みなの?
どんなコンセプトの施設なのか、一番わかりやすいのは、国土交通省さんの報道発表のページにある「参考資料(事業概要)」の資料かなと思います。
参考資料(事業概要)(国土交通省さんの報道発表の添付資料より)
上図の緑色の枠の位置にある物流施設で、複数の運送会社からFujisawaSSTの住人向けの荷物を預かって、ヤマト運輸さんがエコな乗り物を用いて一括配送をするという試みです。
これにより、宅配効率を向上させつつ、住宅地内を走行するトラックの減少させ、CO2削減と安全な住環境の提供するというのが狙いのようです。
国土交通省さんが2015年8月に公表された「宅配の再配達の発生による社会的損失の試算について」の資料(PDF注意)によると、宅配における再配達の発生率は約20%近くあって、宅配便配達の走行距離の内25%は再配達のために費やされているとのこと。
この問題が物流におけるラストワンマイル問題と言ってよいと思いますが、今回のネクストデリバリースクエアの取組みは、この問題の解決に向けた第一歩になりそうです。
2、改正物流総合効率化法の認定第1号!
各報道発表に記載されているとおり、今回の取組みは、今年の5月に成立し、この10月に施行したばかりの「改正物流総合効率化法」に基づく総合効率化計画の第1号認定ということになるようです。
この物流総合効率化法は、「物流を総合的かつ効率的に実施することにより、物流コストの削減や環境負荷の低減等を図る事業に対して、その計画の認定、関連支援措置等を定めた」もののようです。
そして、この10月に施行された改正法で「物流分野における労働力不足、多頻度小口輸送の進展等を背景として、物流分野における省力化及び環境負荷低減を推進するため、2以上の者が連携した幅広い物流効率化の取組を支援」することとしたそうです。
今回の認定第1号となったFujisawaSSTのネクストデリバリースクエアでは、報道発表資料によると、「認定事業を実施する者」としてヤマト運輸株式会社さん、「参画事業者」として西濃運輸さん、第一貨物さん、トナミ運輸さん、新潟運輸さん、日通トランスポートさん、福山通運さん、名鉄運輸さんの名前が書き連ねられています。
どうやら、参画事業者の運送会社さんの荷物をヤマト運輸さんが一旦預かって一括配送してくださるということのようです。
・・・やっぱり気になりますよね。
佐川急便さん、日本郵便さんのお名前が見当たりません。
実はFujisawaSSTの住人向けに今回の報道発表に先立って説明会があったのですが、そのときのご説明によると、それら二社さんとも調整中とのことで、既に趣旨はご理解いただいているので、いいご報告が遠くない未来にできるように頑張ります、という感じでした。
折角の取組みなので、佐川急便さんにも日本郵便さんにもご参画いただけるといいのですけどね。
それにしても、法律が施行されてすぐに認定第1号が出たということはすごいですね。
新制度が今のニーズに合致していたということなのでしょうけど、そのニーズをしっかりと掴んで制度化した国交省の担当官の方々、前例のない中で複数の事業者を束ねて認定まで漕ぎつけたヤマトグループの方々、その趣旨を汲んで参画された各企業の方々みなさまのご尽力があって実現できたものと思います。
それから、FujisawaSST協議会さんのリーダーシップも忘れてはいけないですね。
今後とも、よろしくお願いします。
新制度が今のニーズに合致していたということなのでしょうけど、そのニーズをしっかりと掴んで制度化した国交省の担当官の方々、前例のない中で複数の事業者を束ねて認定まで漕ぎつけたヤマトグループの方々、その趣旨を汲んで参画された各企業の方々みなさまのご尽力があって実現できたものと思います。
それから、FujisawaSST協議会さんのリーダーシップも忘れてはいけないですね。
今後とも、よろしくお願いします。
3.すぐ近くにあるヤマトさんの営業所はどうなるの?
さて、今回新設されるネクストデリバリースクエアですが、FujisawaSSTの住民向け説明会でのご説明によると、一括配送などの新しい取組みだけでなく、通常の営業所と同様のサービスも提供するとのこと。
そうすると気になるのは、近隣の方はご存知のとおり、湘南新道を挟んだ反対側(から少し辻堂方面に進んだところ)にある、もう1軒のヤマトさんの営業所の存在ですよね。
あまりに近いので「統合する」という話になっても不思議はありません。
が、説明会でのご説明によると、従来からの営業所も存続するとのこと。
藤沢方面から荷物を車で持ち込む際には従来からの営業所、辻堂方面から荷物を車で持ち込む際には新設された営業所と使い分けることで、道路の流れを止めて右折侵入せずに済むので、そういう意味でも便利になりそうです。
というわけで、11月1日にオープンするネクストデリバリースクエアを紹介させていただきました。
一括配送だけでなく、ネットを使った便利なサービスなんかも予定されているようなので、オープンが楽しみです。
それでは、また。
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